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まだ寒い日が続く中に咲いて、いち早く春の訪れを教えてくれる梅の花。梅の開花前線は、1月下旬に九州から始まり、5月上旬の北海道まで、桜よりゆっくりと日本列島を北へあがっていきます。
梅の名所は日本各地にありますが、よく知られているところといえば、学問の神様菅原道真公を祀った「太宰府天満宮」、「北野天満宮」、「湯島天神」が有名です。
福岡県の太宰府天満宮には、本殿前に「飛梅」という1000年以上も前の古い梅の木があります。この梅は、菅原道真公が詠んだ歌を聞いて京都の紅梅殿から飛んできたという伝説つき。今でもきれいな花を毎年咲かせています。
それから、北野天満宮は京都きっての梅の名所。さきほどの「飛梅」の親にあたる木が中庭にあります。その他にも、境内には2000本ものいろいろな種類の梅の木があって、とてもよい香りがただよっています。
東京の湯島天神は境内に400本ほどある梅のうち約8割が白梅で、ここは泉鏡花が原作の、新派悲劇の代表作『婦系図(おんなけいず)』の舞台になったことでも有名なところです。梅の花といえば桃色や紅色のイメージがありますが、白い梅がたくさん集まって咲いているのもとてもきれいです。
天神様だけでなく、梅の実を採るための梅林も、お花見をするにはうってつけの場所です。白、紅、桃色の梅の花が一面に咲く様子は見応え十分。
日本一の規模を誇るのは、和歌山県の南部梅林。おいしい南高梅の産地としてもよく知られていますよね。
ちなみにお花見とは、元々は梅を愛でて楽しむことだったそうです。今のように桜に変わったのは豊臣秀吉が京都醍醐寺で開いた花見の宴からとか。まだまだ寒い季節ですが、今年のお花見第一弾として、香りもよくてかわいらしい梅を見に出かけて、春を感じてみてはいかがでしょうか?
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